お次は全国的にも珍しいあるトンネルに訪れた。
もうこの写真の時点でツッコミどころしかない。
道路の半分以上の幅を占有している「私有地」の表示。ここは公道ではないのか。
その奥には半分以上塞がれたトンネル。
しかし通行止め・通行禁止の類の表示は一切ない。
入口の約3分の2が塞がれたトンネル。塞がれたトンネルというのは珍しくはないが、3分の1だけ開口しているトンネル(しかも通行可能)というのはおそらくここが全国唯一ではないだろうか。
まずは徒歩でトンネル内部を探索。私有地部分は物置として活用されているようだ。
入口を振り返る。このような断面はここでしか見られないであろう。
反対側の坑口。私有地部分は半分自然に還っていた。
その先は駐車場として有効活用されているようだ。
さて、気になるのはどうしてこんなことになってしまったのかということだが、ネットで調べたところ、以下のような理由であった。
旧道のすぐ脇には現島戸倉トンネルがあるが、このトンネルを改修する際、国道が通行できなくなってしまうので、その間の交通を確保するためにこちらの旧道を拡幅した。その際、土地の所有者から買収ができなかったのでやむを得ず借地という形にし、現道が開通したら所有者に返したとのこと。
さて、この摩訶不思議なトンネルに来たからには、せっかくだから車で通り抜けましょう、ということで車で通り抜けました。結構ギリギリの幅ですが通行は可能です。
現道はこのように立派なトンネル。
さて、お次は超有名物件の燈籠坂大師の切通しトンネル。
過去にもここには来たことがあるので、再訪となる。
入口の素掘り隧道。こちらも雰囲気がある。
その先が有名な燈籠坂大師の切通しトンネル。初めて訪れたときはそこまで有名でなかった気がするが…
ここの特徴はとにかく天井が高いこと。
四角形と台形が組み合わさったような断面をしているが、四角形の部分が本来の断面で、のちに切り下げたのがその下の台形の部分なのだろう。
切り通し部分も迫力がある。
反対側から。写真だとスケール感が伝わりにくいのでぜひ現地で見てみてほしい。
このあと、燈籠坂大師にお参りした。
ラストは、そのまま徒歩で竹岡の海蝕洞の神社(仮称)に向かった。
こちらはgoogleマップで偶然見つけた物件。車では訪問不可のため注意。
燈籠坂大師入口付近の国道から海に出て、右に曲がると道が崩壊しているが、その先に進むと右側に鳥居が見える。
入口の時点で雰囲気がある。
中は真っ暗である。このままでは進めないが、安心してほしい、スイッチを入れれば照明がつくようになっている。
いや、照明があっても怖い。
途中で左に折れ曲がっているが、その先に進むのがさらに怖い。
曲がった先はさらに怖い。どん詰まりだからか急激に湿度が上がり、空気が淀んでいる。異世界に連れていかれそうな感じだ。
最奥に到達。結局何の神社かわからないが、地元に大事にされているのだろう。私は淀んだ空気と独特の雰囲気に圧倒されてしまい、早々にこの場を後にした。
出口が見えてきた。無事俗世間に帰ってこれてほっとした。
この後も秘境探訪はつづく。