↑会津若松周辺ツーリングの1日目の記事はこちら
2日目は謎の大規模林道に向けて出発する前に、googleマップで偶然見つけて気になった場所に行ってみることにした。
有名観光地であるさざえ堂の脇の道を、山へかき分けていくと、道はダートとなる。
やがて広場に出るのでそこにバイクを停めて歩く。頑張れば車で来れないこともないが、気を遣うであろう。なお、さざえ堂から1kmほどしか離れていないので、歩いてこれなくもない。
看板に従い、階段を下っていくと、さざえ堂から直線距離で1kmの距離とは思えないほどの秘境の雰囲気となる。
参道を進んでいくと…
白糸の滝と白糸神社が見えてきた!
…ってなんだこの立地は!
こんなに滝のド真ん前に建つ神社は初めてだ。
斜めから見ると滝と神社の近さがよくわかる。
さて、本題の場所に向けて出発。国道401号を会津高田まで走り、山間に入っていこうとするところに大岩観音の小さな案内がある。ここを右へ。
集落内を過ぎると、中途半端に道幅の広い林道となる。すでに怪しい感じが出ているが、ここはまだその道ではない。
さらに広い道に突き当たる(下の写真の右側から来た)。白線が薄れているが、2車線の立派な道だ。
まずは北に向かう。一切の人工物がない大自然の中を行くと、ほどなく行き止まりとなる。この先は建設中のようだ。
この立派な道は何なのだろうか。実はこの道、緑資源幹線林道飯豊桧枝岐線の一部なのだ。飯豊は山形県の地名であり、そこから桧枝岐に至るというのだからいかにスケールの大きい林道であるかが分かる。
緑資源幹線林道の詳しい解説は山さ行かねがに任せるとして、これから走る区間は新鶴・柳津区間である。北端は先ほどの写真の通り工事中で、これが完成すると会津坂下・新鶴区間に接続する。南に向かうと柳津方面となるが、ネットで調べると一部工事中となっているが、googleマップだと道らしきものが見える。どこまで行けるか確かめるのが今回の目的だ。
なお、多々石林道の途中にある謎の2車線路も、飯豊桧枝岐線の一部である。
柳津方面に向かうと、すぐに景色が開ける。なお、北端からこの付近にかけては道路上に熊の糞が多く落ちており、早朝や夕方は通らないほうが吉と思われる。大岩観音堂のネット上の案内や口コミでは熊鈴を持つようにと必ずと言ってもいいほど書かれているほか、毎年負傷者が出ているとの恐ろしい情報もある。
2車線の立派な道路が山の中に続く。一方、交通量はごくたまに林業関係者が通る程度でほぼ皆無。ものすごいアンバランスさが印象的な道だ。
道自体は快適な道なのでぐんぐん走る。たまに堆積物が多い場所があるので飛ばしすぎには注意。
何もない山道に慣れたころ、突然水田が現れて驚く。ふもとの集落のものだろうが、よくこんな高い場所に切り拓いたものだ。
つむじ倉滝への分岐に到着。ここで「緑資源幹線林道」の表記が現れて、胸が熱くなった。直進は昭和村と書かれているが、果たして無事抜けられるのだろうか。
反対側(会津高田方面)の標識も載せておく。高森は、先ほどの田んぼがあったあたりを少し下ったところにある集落だ。
!!
トンネルが現れた。
名前は博士トンネル。現在国道401号博士峠を越えるために掘っている博士トンネルと同名だ。こちらはほとんど知る人もおらず、埋もれたままになるのであろう。
写真を撮っていたら、トンネルの中から突如うなり声のような音が。
びっくりしたが、トンネルの向こうで伐採作業が始まっただけだった。
道幅が狭まった。おそらくここが新鶴・柳津区間で最も新しい区間であろう。
再び道幅が広くなると…
柳津に抜けることができた!!
これで緑資源幹線林道飯豊桧枝岐線の新鶴・柳津区間を(工事中の区間を除き)完走したことになる。車でも十分通れる幅がある(1か所倒木があったが)ので、物好きな人は通ってほしい。もちろんツーリングにもお勧めだ。
帰りは国道401号で博士峠を越えて高田に戻った後、福島県道330号から林道市野大内線を経由して大内ダムに抜けるルートを通ってみた。下の写真が県道の(通行可能な)終点であり、ここから県道は点線区間となる。この区間は林道市野大内線で迂回できるが、堆積物が多く通行には注意が必要。
静かな市野峠を通るとかなりの急勾配で大内ダムに下る。コケが生えているので要注意だ。
大内ダムで一休み。この後大内宿に寄ってから帰宅した。