今回は林道ネタ初の福島県進出。福島県に魅力的なダート林道がいくつもあることを最近知ったのだが、オンロードタイヤのセローで行けそうな林道となると限られそうだ。
そんな中でも比較的難易度の低そうな黒沢林道に行くことにした。
福島県道235号から黒沢林道に向けて脇道に入る。明神滝の看板があるのでわかりやすい。
明神滝は分かれ道から500mほど走ると橋の上から見下ろすことができる。
滝はなかなか立派で見ごたえがある。
そしてダート区間の入口へ。通行止めの看板は立っているがバリケードの類はない。
自己責任で行けということか。
道幅が急激に狭くなる。ここからが本番だ。
狭くなると間もなくダートとなる。
草が繁茂する季節ということもあり、圧迫感をもって迫ってくる感じがする。
お前にここが抜けられるか、と挑戦状をたたきつけられている気分だ。
一旦舗装となり、その後再び未舗装となる。
それにしてもなんだこの取り付け方は。いかにも途中でやめました感がすごいが、この先舗装工事が進捗していく予定はあるのだろうか。
しばらくはフラットダートが続く。
苔むした橋梁もいい味を出している。
途中までは楽勝かと思っていたが、ここから写真の枚数が極端に少なくなる。
林道が本気を出した。
勾配が上がるにつれ、雨水で浸食された路面の溝がどんどん大きくなっていく。
コース取りを誤ると嵌って出られなくなる可能性がある。
しかし、あまりもたもたしていると再発進も難しくなる。
幸いセローは低速でも安定して走れるので、ある程度の速度を保ちながら慎重にコース取りをしていく。
少し路面の状況が落ち着いたところで写真撮影。
そしてここは林道の分岐点。なんとこんなところに期成同盟会の看板がある。よく設置したものだ。
もっとも、かつては普通車でも通れるレベルで整備されていたようであるが。
空が近くなってきた。峠は近い。
安藤峠に到着!なんとかたどり着いた。
なんとこんなところにも天栄村のカントリーサインが。この道に対する力の入れようが違う。
安藤峠の標識。天栄村から会津若松につながる唯一の道となっている。
峠を過ぎ、布引高原まではあと少しかと思われたが、会津若松に入るとさらに道の状態が悪くなる。
写真ではわかりにくいが、岩が露出し河原を走っている状態になるほか、大きめの溝が横断しており、緊張を強いられる。
かつて、溝に前輪が完全にはまってしまい脱出するのに大変だった記憶があるので、その二の舞にはなりたくない。
布引高原への道と会津若松方面の分岐に到着。会津若松側は通行止め。ネットではソロでは危険と書かれていたのでもともと行くつもりはなかったが、通行止めになっていれば潔く諦めることができる。
ここにも会津方面への夢がつづられた看板が。現実は無情にも通行止めである。
問題は布引高原への道を無事通り抜けられるかどうかだ。
安藤峠から下ってきた道は距離は短いがかなりハードで、ここを戻りたくはない。
分岐から布引高原方面へ。早速路面に溝が。頂上との高低差はあまりないはずなのにどこからこんな水が…という感じである。
溝の地帯を乗り越え、道が安定してくると…
ようやく完走!
今までで一番ハードな林道であった。オンロードタイヤで行ける限界であろう。
オフロードバイクならちょうどいいくらいなのだろうが。
そして林道を乗り越えた先にあるのがご褒美の布引高原である。
いきなり壮大な景色が迎えてくれる。
高原と風車。そして青い空。林道を苦労して上ってきた甲斐のある光景だ。
しばし風景を堪能した。
最後に記念写真を撮影。
その様子は下記記事を参照。
猪苗代湖一周の後は、布引高原の東に位置する、県道235号馬入峠へ。
道中には菅滝という滝が。岩を滑り落ちるような滝で、サーと小さな音を立てて落ちる清涼感のある滝だ。
滝のすぐ先には隠津島神社が。周囲の原生林と相まって、荘厳な雰囲気だ。なかなかのパワースポット。
神社から南はかなりの狭路となる。羽鳥湖と猪苗代湖を結ぶ最短経路なので、観光周遊ルートとして整備されてもよさそうだが、原生林には手を付けられなさそうなので当分このままだろう。
馬入峠を越え、明神滝との分岐(スタート地点)に戻った。