のら松の旅日記(ブログ版)

鉄道・登山・県道標識収集の総合旅行記

蛇尾川と熊川の洗い越し全箇所訪問

那須野が原を流れる蛇尾川と熊川は総延長のうち大部分が「水無川」となっていることで有名である。

そんな河川特性から、両河川には橋ではなく直接(通常水が流れていない)川の上に降りて川を渡る、「洗い越し」が何か所かある。

 

一つ目の洗い越しは有名物件である、県道55号西那須那須線旧道だ。

なんと、洗い越しが県道指定されていた時期があるというから驚きである。

 場所はこちら。検索すればいくらでも出てくるし、ストリートビューもあるのでさらっと紹介する。

f:id:noramatsu:20210430144207j:plain

 県道259号折戸西那須野線から入り、道なりに進むと未舗装となる。

アプローチが長いので心細くなるが、普通車でも十分入ってくることはできる。

 

f:id:noramatsu:20210430144930j:plain

牛が見えたら右折。ここまでくるともう少しだ。

f:id:noramatsu:20210430145117j:plain

洗い越しに到着。川の上を豪快に走ることができる希少な場所だ。

なお、増水時は当然ながら通行止めとなる。

f:id:noramatsu:20210430154738j:plain

今、川の上を走っている。

f:id:noramatsu:20210430155454j:plain

上流側を眺める。橋の上から眺めるのとはまた違った景色だ。

 

蛇尾川の洗い越しはここだけだと思われがちだが、実は上流側にもう一か所ある。

場所はこちら。

地図上だと西側の道が途切れているが、肥料工場(?)の間をすり抜けるように道が存在する。 

f:id:noramatsu:20210430155806j:plain

 西側の入口。

河川内の風景は先ほどとほとんど変わらないので割愛。

f:id:noramatsu:20210430160537j:plain

東側の風景。こちらのほうが洗い越し感が強い。

 

続いて、ネットでもほとんど出てこない熊川の洗い越しを現地調査した。

航空写真を見て洗い越しと思われる場所を訪問した。

 

まず、一番下流にあるのが東那須野ゴルフ場のすぐ脇。

航空写真で見た感じはあまり洗い越しっぽくないが…

f:id:noramatsu:20210430160907j:plain

洗い越しというよりは河川に降りられるスロープといった感じであった。

土砂がたまっており、車が通っている様子はない。

勾配が非常に急なのでトラクターが通れるかも怪しいだろう(そもそも通る必要がない)。

f:id:noramatsu:20210430161222j:plain

徒歩で渡ってみた。水が流れているので洗い越し感は強い。

 

続いて高速道路の側道。上下線とも洗い越しになっており、非常に珍しいと思われるがあまり知られていない。

 上り線側(下流側)の洗い越し。道幅が非常に狭いため通る車は皆無。

f:id:noramatsu:20210430162212j:plain

 洗い越し2本が並んでいる光景はなかなか壮観。

河川内を歩いてそのまま上流側の洗い越しも見る。

f:id:noramatsu:20210430162956j:plain

ここで記念撮影。

f:id:noramatsu:20210430163832j:plain

お次は高速道路の上流。
対岸の田んぼに行くための洗い越しで、私道の雰囲気があるので場所の詳細は割愛する。

f:id:noramatsu:20210430164034j:plain

 

続いては熊川河畔公園とその上流にある洗い越し。

 公園は熊川の両岸にあるが、対岸に行くには洗い越しを渡るしかないという、熊川らしさを生かした場所となっている。

f:id:noramatsu:20210430164523j:plain

 公園の上流側にも似た形の洗い越しが。割とすぐ上流側に普通の橋があるため、この洗い越しの利用者は近くの畑の持ち主などごく少数に限られそうだ。

f:id:noramatsu:20210430164631j:plain

最後は県道30号矢板那須線のすぐ下流にある洗い越し。

農耕車以外通らなさそうなのどかな道を行く。

f:id:noramatsu:20210430165821j:plain

ここも、少し迂回すれば県道に出られるため、ごく少数の農耕車以外は通らなさそうだ。

f:id:noramatsu:20210430165933j:plain

東側から西側を撮影。

これにて全箇所訪問は終了。

もし取り逃しなどがあったら報告いただけるとありがたいです。