のら松の旅日記(ブログ版)

鉄道・登山・県道標識収集の総合旅行記

川俣桧枝岐林道(馬坂林道)

今回は初の湯西川エリアに進出となる。最近は休日に雨続きだったので久しぶりにバイクが快音を轟かせる日となった。

気になる道をどんどん走ろうと思う。

まずは湯坂峠を越える平沢芹沢林道。

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この転回場から先の状況がよくわかっていない。

しばらくは普通の舗装路だが…

 

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斜面が大きく崩れて洗い越し状態になっている場所があった。

ここは頑張れば越えられるが、ここでこの状態では先はもうお察し状態なので、歩いて偵察に行ってみる。

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少し歩いた先はもう自然に還っていた。

平沢芹沢林道の入口にもたどり着くことができず、撤退。

通り抜けできるとは思っていなかったが、もう少し奥まで行けると思っていた。先般の豪雨災害のすさまじさを思い起こさせる。

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なお、途中ではこんなところも。おそらく土石流によりガードレールが完全にへし曲げられている。

芹沢地区は平成27年関東東北豪雨で土石流による甚大な被害を受けた地区であり、真新しい砂防堰堤が何か所も整備されている。なお、砂防工事は今なお続けられており、土石流の規模の大きさがうかがえる。

 

さて、湯沢峠は越えられなかったので素直に県道249号から湯西川に向かう。

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かなり険しい峠越えの道で、この道単体でもツーリングを楽しめる。

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峠の直下まで登り、湯西川前沢林道の入口(全面通行止)のすぐ近くには今まで登ってきた方向の山並みを望めるスポットが。

 

土呂部峠に到着。ここは県道350号との分岐となる。

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県道350号(旧田代山林道)を進むと、1kmも走らないうちに馬坂林道との分岐に出て、県道は通行止めとなる。長いこと通行止めが解除されていないが、完全に放置されているわけではなく、ネットでは、ゲートの先で舗装工事が進んでいるとの情報もある。

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馬坂林道に入る。初めは舗装である。崩落した土砂をどけたばかりと思われる場所もあったが、こんなのは序の口であった。

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馬坂峠への分岐に到着。通行止めとは書かれておらず、峠まで行けるのかもしれないが、距離が非常に長く、そこまでの準備はしていないので今回は行かなかった。

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とうとう未舗装に。ここからは大半の区間が未舗装である。セローの本領発揮だ。

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未舗装区間は水たまりが多く、ドロドロしている。タイヤを取られないよう慎重にコース取りをする。

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法面の吹付も今にも崩壊しそうだ。

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水たまりさえなければ快適なフラットダートなのだが、カーブの先に突然回避不可能な水たまりが現れたりするので、油断は厳禁である。

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馬坂峠に続き2つ目のチェックポイントの無砂谷林道分岐。それなりの大きさの車がこんなところまで入り込んでいるのは驚きだ。釣りか山菜採りだろう。

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無砂谷を渡る。名前に反して大量の土砂を生産し続けている沢である。

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災害復旧を終えたばかりといったところを通過。今後大雨があると危なそうなところだ。

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突如舗装が復活。このまま起点まで舗装か…?

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林道名物「落ちてくる石に注意!」標識が現れた。落石が落ちてくるのを目撃してから避けるのは相当困難と思われる。斜面が不安定になる可能性がある天候の時は林道に近づかないのが無難だろう。

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再び未舗装になるが、急に作業道並みの路面状態となる。土と水たまりでヌタヌタなので、スタックしないように注意が必要。本林道で最も危険な場所だ。

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慎重に進むと真新しいブロック積が。酷い状態の路面とのアンバランス感がすごい。この区間だけは舗装化が進行してほしい。

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核心部を過ぎると再び快適なフラットダートとなる。

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徐々に標高を下げ、川俣湖の湖面が見えるようになってきた。終盤は湖岸を走るが、湖が見える区間は少ない。

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ウルシノ沢に架かる大きな橋を渡るとラストスパートだ。

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そして再び舗装復活。ずいぶん中途半端なところで途切れている。

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川俣大橋のたもとにて、起点に到着となる。

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川俣大橋の近くには、今回の裏の目的地であるまたぎの里がある。ここでジビエの熊肉を頂く。

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熊丼を注文。熊肉は硬くて臭いと言われているので味は正直期待していなかったが、普通にいける味であった。

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この後は栗山ダム方面に向かった。

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途中で日陰牧場を通過するが、牧草地からは雄大な山々を望むことができた。

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牧草地を眺めるポイントに来た。何名かが弁当を食べていた。この先はトンネルの壁面崩落の危険があるため通行止めとなっていた。栗山ダムに行くにはこの道しかないため、ダムの管理のために修繕はされると思われる。通れるようになるまで気長に待つこととしよう。

ぽつぽつと雨が降ってきた。今いるところより南側で雨が降っているようで、この後は来た道を戻り北に向かったので、これ以上雨に降られることはなかった。男鹿高原駅に向かったが、記事が長くなったので別記事にしようと思う。