↑前回
続いては、上総亀山駅近く、坂畑地区の素掘り隧道を巡る。
上総亀山駅ホーム。久留里線の末端区間であり、ここまでくる列車は1日8本しかなく、関東でも有数の閑散区間だ。
隧道連続地帯に分け入っていく。なお、この道は市道坂畑浦田線といい、この先紹介する隧道は全てこの道に属する。が、ふもと近くを除きgoogleマップに表示されていないというとんでもない秘境市道だ。
最初の隧道。糀室第一隧道という。一本目からかなり雰囲気のある隧道だ。
内部は崩落が進んでいるが、この先に住宅があり、電線も通っていることから分かる通り立派な生活道路だ。
反対側から。電柱と素掘り隧道の対比がこの隧道群の魅力だ。
この先から道は未舗装となる。生活道路だけに上質なフラットダートで走りやすい。
糀室第二隧道。2本の大きな電柱に挟まれた小さな隧道である。
地層がくっきりわかる。
反対側の様子。
林道並みの規格の道と電柱の対比が素晴らしい。
一軒の民家の入口を通り過ぎると、だんだん道は悪くなるが電柱は健在である。
三本目の隧道、大舟木第一隧道。
中は妙に落書きが多い。手前の隧道にはなかったのになぜここだけ…
反対側坑口。
NTTの管理番号が書かれた看板。こんな場所でもしっかりと管理されていることを示している。維持管理担当の方お疲れ様です…
大舟木第二隧道。
反対側坑口。
ここで記念撮影。
分岐に到着。直進するか左に行くか迷うが、左側には…
隧道(小水第二隧道)が待ち受けていた。
反対側坑口。天井は非常に低い。
その先は急な下りで…
最後の隧道、小水第一隧道に到着。短いが、道がカーブしているため先は見通せない。
先ほどの小水第二隧道に比べてずいぶん天井が高い。もしかしたら掘り下げられているかも。
しばらく行くと分岐が。右側は完全封鎖、左側は通り抜けができないそうだ。左側に行ってみる。
民家の庭のようになってきた。実際この先には民家がありそこで行き止まりなので、邪魔にならないように引き返す。
それにしてもふもとから大部分が未舗装の市道を4km近くきて、その間に6つの素掘り隧道を通り抜けてようやくたどり着ける民家とは、失礼ながらものすごい立地だ。
分岐に戻り、直進の道を行く。道幅が非常に狭く、軽以外は不可となる。
ここがバイクで進める最奥地点となる。引き返すこととした。
帰りに2台の車とすれ違った。驚いたが、ここが生活道路である何よりの証である。
↓次回が房総素掘り隧道探訪シリーズ第2弾の最終回となる。