※本記事の写真は2018年7月に撮影したものです。
ネットのどこかで「茨城県に50高がある」という情報を見て、少ないヒントを頼りに探してみた。
その前に、まずは50高とは何かを説明する必要があるだろう。
かつては車両の種類によって「高速車」「中速車」「低速車」という区分があり、それぞれ法定速度が60km/h、50km/h、30km/hと決められていた。
今でも比較的多く見ることができる「40高中」は「高速車と中速車は40km/h制限」という意味である。平成4年に高速車などの区分は廃止され、それに伴い「40高中」などの路面標示も廃止された。
現在各地で見ることができる40高中などは、廃止後も消されることなく残っているものである。旧道にあるものは当分の間残っていくだろうが、現道にあるものはいずれ舗装の更新等で消えていく運命にある。そうした希少性から40高中マニアも存在するほどだ。
さらに希少なのが次の写真にある50高である。
平成4年以降新設されていないはずの路面標示にしては綺麗すぎる。おそらく舗装を更新した際にそのまま書き直したのだろう。いずれにしても非常に貴重な存在である。
場所はこちら。
なお、この表示から西に行った反対車線では、消えかかった50高を見ることができる。
書き直されなかった場合の姿をとどめており、なおさら貴重である。
この路線の他の箇所では普通の50であった。