※以下の写真は、外出自粛要請が出る前に撮影しています。
栃木県大田原市は東部になだらかな八溝山地があるほかは平地および扇状地であり、滝とは無縁の地と思えるが、意外にも複数の滝が流れている。
一つ目は、「え、こんなところに!?」というところにある、不動の滝(滝沢)。
滝沢地区の滝沢神社の裏手を流れている。
正直、神社に行くまでそこに滝があると信じられなかった。周りは田んぼと家ばかりだ。しかし、神社の境内に入ると確かに滝の音が。神社の脇の小さな段丘を滝が流れ落ちていた。
小規模ながら清涼感のある滝である。暑い日のリフレッシュにちょうどよさそうだ。
↑滝沢神社。この左奥を滝が流れている。
続いて、不動滝(宇田川)へ。日本武(やまとたける)神社の脇を流れている。ここに行く道は非常にわかりにくく、ひっそりとした存在である。
ここも、こんな平地に立派な滝が!と驚くこと間違いなしの立地である。
続いて那珂川沿いの二ツ滝と三滝へ。この2つはどちらも那珂川に支流が合流するところにあり、その名の通り2つ、3つの滝が並んでいる。また、どちらもその周辺を表す地名としても使われているという共通点がある。
二ツ滝へは対岸の河原からアクセスする。地理院地図では立派に滝マークがついている。左側には放水路からの水が轟音を立てているが、こちらにも滝マークが付けられている。
↑二ツ滝の左側にある放水路。
最後に訪れたのは三滝。二ツ滝の上流にあり、こちらのほうがより滝らしい。滝の上は典型的な田園風景であり、河岸段丘の特徴をとらえている。
3つの滝を写真に収めるとなかなか壮観だ。観光地になってもおかしくなさそうだが、これからもひっそりとしていてほしい場所であった。