今からもう17年半も前のことだが、かつて恋路沢ハイキングコースが現役だったころ、一度歩き通している。
しかし、その後台風等の被害によりハイキングコースは壊滅的な被害に遭い、ハイキングコースとしては完全に廃道となってしまった。
そんな中、危険個所はあるものの完全に歩けないわけではないとの情報を得て、今回はしっかり準備したうえで、ヒルのいない時期を狙ってアタックした。
まずはロープウェイで山頂駅に向かう。片道切符で川治に抜けることを係員に伝えると、崩れている場所がありますので気をつけてくださいと強めに言われてしまった。遭難されては大変なので仕方ない。
まずはおさるの山を普通に見学。懐かしい。思ったよりもかなり多くの観光客がいた。
ふもとにはリバティが走っているのが見えた。
おさるの山の奥の温泉神社にお参り。ここまでくる方も少数ながらいたが、さすがにここから奥に行く人はいない。
熊出没注意の看板。初見バイバイだ。ここから先は完全に自分のみの世界だ。熊鈴を装着して先に進む。
分岐に到着。17年前は普通に一本杉に向かったが、今回は丸山山頂も踏破したいので、右の行き止まり方面に向かう。
トラバースの道だ。歩かれている形跡はないが、危険な箇所はない。
左側にピークが見えてくるので適当に登れば丸山山頂に着く。17年前は登頂を逃していたが、リベンジを果たした。後は無事に下ることができるかだ。
西側斜面を下って恋路沢林道に出た。時期のせいもあるかもしれないが、林道感がほとんど消えている。今のところ歩けないほどではない。川治方面に下る前にいったん一本杉に戻ることにした。
一本杉に到着。なんと一組のカップルが来ていて驚いた。まさか来るとは思っていないであろう方向から熊鈴を鳴らして来た私を見て何を思ったのであろうか(しかも、この後川治方面に引き返していく(笑))。
川治温泉の案内が残っていた。8,500m、4時間30分の表示は圧巻だ。しかもこの先の道は崩れている。
川治に向かって下り始める。林道の様子は写真のような感じだ(一本杉方向に向かって撮影)。車など到底通れない道の路肩に、ぽつんと佇むデリネーターが哀愁漂う。
廃道とカーブミラー。未舗装林道にも言えることだが、大自然と人工物のギャップに趣を感じる。廃道はもう車が来ることがない分寂しさが増す。
丸山山頂の脇を過ぎて早速小崩落に遭遇。しかし、このくらいの崩落なら17年前にもあった。この程度でめげてはいけない。
切り通しに到着。
退避地点の看板。今では退避どころか車の通行は一切できない。
カーブと落石注意が合わさった面白い看板。
ふと谷側を見ると、すぐそこにまで崩壊が迫っていた。
何年かしたら林道を飲み込んでしまうかもしれないが、反対側には低い尾根があるので迂回することはできる。
おおっと、崩壊した土砂が道を飲み込んでいた。
ただの斜面になっているが、このくらいならまだ普通に通ることはできる。
長くなったので続きはその2で。