飯給駅~月崎駅間の3連トンネルを通過し、次の目的地は月崎トンネルだ。
ここは映えスポットとしても知られる。
いちはらクオードの森に向かい、駐車場のすぐ手前にある林道月崎1号線入口を入る。
道は軽自動車がなんとか1台通れる状態だが、バイクなら問題ない。
堆積物やぬかるみに注意して進む。
月崎トンネルに到着。なお、車等でここまで来れなくても、いちはらクオードの森に車を停めて20分ほど歩けば来ることができる。
これがこのトンネルが映えスポットである所以はこれだ。
トンネルの途中で天井が抜けたようになっていて、上から光が注ぎ込んでいる。
これによりバイクなどをいい感じに照らすことができる。
どうしてこのような形となったかは不明だが、本当に天井が抜け落ちたのかもしれない。
その先にはごく短いトンネルが。土被りも少ないし、トンネルの先はすぐに林道終点となるので、このトンネルの存在意義が正直謎である。房総は本当に不思議な場所だ。
林道終点に到着。いちはらクオードの森の遊歩道が続いている。
さて、いちはらクオードの森内にも素掘り隧道はいくつかある。
一つ目は普通の隧道。イルミネーションが準備されていた。
二つ目は岩壁をぶち抜いた房総らしい隧道。
なぜ遊歩道内に素掘り隧道があるかというと、この道が林道を兼ねているからである(もちろん一般車通行禁止)。
これがラストのトンネル。ちなみに、トンネル手前側は旧河道となっている。
左側を見たところ。写真だと伝わりづらいが、谷状の地形であり旧河道であることが分かるだろうか。現在の河道は写真奥を右から左に流れており、川廻しによってショートカットしている。
お次はチバニアン(地磁気逆転地層)だ。プレハブ小屋がビジターセンターとなっており、一通り説明を聞いてから地層を見に行くこととした。なお、何年か後には立派な建物と遊歩道ができる予定とのこと。
いかにも仮設の歩道を歩く。
細い車道に出ると、川に向かって下っていく。
途中から結構な急勾配になる。帰りが大変だ。
川に降りてきた。こちらがチバニアンだ。
岩壁には年代が分かるように杭などが打ちこまれていた。これだけであるが、学術的には非常に重要な場所である。
一方養老川の流れは美しい。川底には貝の化石などがあるという。
下流側には二五穴(農業用水路などに用いられる2尺(約60㎝)×5尺(約150㎝)の小さな隧道)も見られる。
現在のところはB旧スポット臭が抜け切れていないが、いずれ立派なビジターセンターが完成し、観光スポットに成長していくことだろう。
つづく。