2022/2/18 下野新聞に第4種踏切に関する記事が掲載された。同記事内で栃木県内に存在する第4種踏切は14か所と書かれているが、本記事(分離記事を含む)に掲載されている数と見事一致した。(JR烏山線3か所、両毛線1か所、日光線6か所、わたらせ渓谷鉄道3か所、真岡鉄道1か所)
※2021/12/31 水戸線を追加。完結。
※2021/7/4 わたらせ渓谷鉄道を追加。
※2020/10/18 両毛線を追加。
※2020/9/27 真岡鉄道・烏山線を訪問し、写真を追加。本文を一部修正。タイトルに「第3種」を追加。
前回記事で初めて触れた「踏切」というジャンル。
今回はその流れで、いつか全部訪問してみたい、栃木県内の第3種踏切と第4種踏切をまとめてみたいと思う。
特に第4種踏切は、全国で重大事故が多発していることから廃止や第1種化が進められており、いつかは消滅する運命にある。消え行くものを記録することは必要であろう。
※本記事を閲覧したことによる事故等につきましては、一切の責任を負いません。
第1種~第4種踏切とは
・第1種 自動遮断器もしくは踏切保安係が設置された踏切。
・第2種 決められた時間だけ踏切保安係が設置された踏切。国内には存在しない。
・第3種 警報機はあるが遮断機がない踏切。
・第4種 警報機も遮断機もない踏切。
→単独記事に移行しました。
・町南一号踏切
足利~山前間。足利駅に近く、閉鎖されないのが不思議なレベル。
桐生方面に向かう列車が、足利駅を出て間もなく汽笛を鳴らすのはこの踏切の影響。
・五丁目踏切
足利~山前間。2020年2月14日廃止。廃止後の現況を確認したい。
→2020/10/11現地確認
思ったより厳重に立入禁止措置がとられており、手前の階段まで通行止めとなっていた。
・第三太田踏切
足利~山前間。2018年に死亡事故が発生したことから第1種化工事を行い、2020年9月16日供用。
プレスリリース
https://www.jreast.co.jp/takasaki/news/pdf/20200908-02info.pdf
南側から入る場所は非常にわかりにくい。街灯に踏切の案内があるので、それに従って路地に入る。
→単独記事に移行しました。
・小山市立武道館東側の踏切→(正式名称)祝町通り踏切
数少ない第3種踏切。
小山駅に近いので通行者は多い。なぜ第1種化されないか不思議なレベル。
水戸線はカーブしており見通しが悪いので、通過する際は必ず警笛を鳴らす。
市街地の第3種踏切をE531系が通るさまはなかなか新鮮である。
近くには宇都宮線から水戸線への短絡線の跡が残っている。東京方面から水戸線へは、小山駅でスイッチバックをする必要があれば、これを短絡する線路であったが、直通する列車がなくなったため廃止。
かつては線路も残っていたが、すでに線路はなく大部分の土地が民間に払い下げられている。それらは細長い駐車場や住宅として活用されている。
・城山踏切
県境ぎりぎりにある。第1種踏切なので本来ここで紹介する対象ではないが、辺りに民家はなくプチ秘境踏切となっている。
列車の往来が極めて少ないため、第4種踏切が多い。
すでに詳細な記事がネット上にあるほか、旅客線ではないのでここでは省略。
・山王踏切
七井~多田羅間。第4種でもおかしくない非常にのどかな場所の踏切だが、第3種踏切。
→(2020/09/27)近くの大きな道から直接見えづらいことが、第3種である理由であろう。
・第一笹原田踏切
市塙~笹原田間。車両通行禁止となっているため、これに従うならば、踏切の奥にある民家は毎回大回りを強いられることとなる。
・真岡線ラスト踏切
終点直前の踏切が栃木県唯一の第4種踏切。
機関車の入替を間近に望むことができる。
・磐裂神社の踏切→(正式名称)第2遠下踏切
原向~通洞間。磐裂神社に参拝するための踏切。
・中才地区の踏切緊急用通路
原向~通洞間。詳細不明。非常に小さい踏切と思われる。
現地には「緊急用通路」という見慣れない看板が。あまり深く突っ込まないほうがいいのだろうが、踏切でよく見る踏切警標がないということはそういうことなのだろう。
集落側から通路を渡ると、つづら折りの坂道を経て国道122号に至る。袋小路の集落なので、何かあった際は活躍することだろう。
国道側から通路を見る。
・通洞駅北側の踏切→(正式名称)渋川踏切
通洞~足尾間。車両通行可能かつ第4種踏切である踏切は珍しい。
…と思っていたが、なんと第1種化されていた。ストリートビューでは第4種だったのでつい最近のようだ。
ちなみに、奥の道は簀子橋堆積場に至るが、鉱山管理者によって封鎖されている。
・蓮慶寺の踏切→(正式名称)赤沢裏踏切
通洞~足尾間。蓮慶寺に参拝するための踏切。
ちょうど気動車が通り過ぎて行った。
・掛水倶楽部北側の踏切→(正式名称)第1田元踏切
足尾~間藤間。この踏切でしかアクセスできない家があるが、小特以外の車両通行禁止。
※おまけ
冒頭で紹介した栃木県最北の踏切のほかに、秘境踏切シリーズをいくつか投稿しておりますので興味がありましたらご覧ください。