今回はいわき市に行く用事が出来たので、以前から気になっていた、いわき市渡辺町松小屋にある素掘り隧道(正式名称:大沢隧道)を訪問した。
トンネルの北側坑口直前の光景。あのカーブの先にトンネルがあると思うとわくわくする。
「落石の危険があり走行注意!」の看板も香ばしい。
北側坑口。かなり天井が低く、平べったい。初めは幅員が広いが、その先でぎゅっと幅員が絞られる。
内部に入ってすぐのところ。年季が入った感じなのがわかる。調べたところ昭和14年竣工らしい。私は房総の隧道で慣れきってしまったが、初めて素掘り隧道に入った人にとってはかなりグロテスクに感じるであろう。
洞内中央付近。歩いているときは感じなかったが、写真で改めてみると苔の緑と鉄バクテリアの赤が味のあるコントラストを演出しており、ホラーな雰囲気だ。
南側坑口付近は部分的に北側坑口付近の2倍くらい天井が高くなっている。素掘りでここだけ高く掘る必要はないので、かつて落盤が起きた可能性がある。
南側坑口。北側に向かって下り坂になっていることがわかる。
こちらから入るとどんどん天井が低くなるため、圧迫感があることだろう。
南側坑口遠望。下り坂のため出口が見えず、進入してきた車に対しプレッシャーを与えている。
なお、私は徒歩で隧道を往復し撮影した後、車で通過した。普通車なら問題なく通行できる幅員はあるので、皆さんも一度通り抜けてみてはいかがだろうか。