少し間が空いてしまいましたが、房総素掘り隧道探訪シリーズ最終回です。
また房総に行く機会があれば続くかもしれません。
さて、向山(共榮)トンネルを過ぎると小田代地区に入る。ちなみに小田代は「おだしろ」ではなく「こただい」と読む。
右側に普通のトンネルが見えるが、ここは左に行く。
かなり細い林道なので車を置いて地道に歩く。
すると、小さな素掘り隧道が現れる(画像は通過してから振り返って撮影したもの)。
この隧道も小粒ながらも周囲の風景と調和して味のある隧道だが、目的地はここではない。
さらに歩くと、右に分岐する道がある。
右を見ると、細長い坑口が待ち構えていた。これが清水代トンネル
(正式名称の出典:大多喜町トンネル長寿命化修繕計画)だ。
坑内は地層がはっきりとわかる。この地層は水平に見えるが実はかなり斜めで、隧道内も奥に向かって下り坂となっている。
振り返ると光がさして神々しい風景を作っていた。
そして隧道の外に出てみると…
まるで異次元に迷い込んできたような特異な光景が広がっていた。
眺めていると吸い込まれてしまいそうである。
しばし圧倒され、ただ隧道の前に立ち尽くしていた。
これにて隧道巡りの旅は終了。
房総にはまだまだ面白い素掘り隧道がたくさんあるので、ぜひ再訪したい。